腎不全になってしまうと、腎臓の機能が落ちてしまった分、透析を受けなくてはなりません。人工透析をおこなうと、低下した浄化機能が補われるので体調が改善され、1週間のうち3回ほど透析をおこなっていれば、健康な人とほとんど変わらず日常生活を送ることができます。
しかし、透析は長時間拘束されたり、食事制限などがあるのでいいことばかりがあるわけではありません。さらに、人工透析を行っていると、かゆみの症状が多くみられます。虫にさされたり、アレルギーなどでかゆみが生じたときに、自然にかゆみがひくのを待つ人もいますが、どうしてもかゆみが我慢できないきは、かゆみ止めを塗ることになります。
人がかゆみを感じるのは、ヒスタミンという神経物質が分泌されていることが原因です。このため、かゆみ止めには、この神経物質の働きを抑える抗ヒスタミン薬や軟膏が使用されま。しかし、人工透析をおこなっている患者には、抗ヒスタミンは効きません。透析を行っている患者は、半数以上がかゆみの症状を感じており、毎日かゆみがあるという人も少なくありません。
かゆみは神経がヒスタミンに刺激されて生じていますが、人工透析を受けている人が感じているかゆみは、中枢性が関係している事がわかっており、一般的なかゆみ止めの抗ヒスタミン薬は、効果がないのです。人工透析を行っている人は、なるべく肌を刺激しないようにして、乾燥などを予防していく必要があります。
また、肌の直接的な刺激以外に、カルシウムやリンが血中に振るとかゆみを感じる事があるので、毒素を排出できない透析患者は食事制限などで接種する栄養を制限するしかありません。