人工透析を問題なく行うには、シャントの管理が日頃から大事になります。普段からシャントの管理を行っていないと、シャントの局所的な合併症を引きおこし、心臓や血管に負担をかけて体調を悪化させる可能性があります。
心臓が血液を全身に送り出すと、血液は抵抗の少ないシャントのある腕に流れやすくなり、たくさんの血液が流れる事になります。すると、血管がどんどん太くなり、心臓の仕事量が増えるので心臓が疲労していきます。
通常、心臓は1分間に5lの血液を送り出していますが、シャントをしていると外シャントの場合は1分間に200~300ml、内シャントの場合は500ml流れる事になります。一般的に、心臓の拍出量が10%まではそれほど大きな問題にはなりませんが、20%以上になってくると、不整脈や心不全の原因になると考えられています。
シャントによる血流量が多いと、心臓にかなりの負担をかける事になるので、心筋梗塞や狭心症などの合併症を引きおこす危険があります。シャントによる合併症を引きおこさない為にも、日常生活でシャントを圧迫しないように注意していく事が求められます。
寝る時に、シャントのある手が下になったり、腕を枕にしないように注意し、血圧を測る際も、シャントとは反対の腕で行うようにしましょう。また、シャントの音を日常的にきくようにし、異音がする場合はシャントが詰まっている可能性もあるので、すぐに医者に知らせるようにしましょう。