人工透析では食事制限に加えて、水分の管理も重要になります。人工透析を行っている人は、腎臓が十分に機能していない為、1日の尿量がバラバラになっています。
人間は目に見えていなくても汗をかいたり、呼吸に含まれる水分などで、ある程度の水分は排出されますが、人工透析を行っている人の中では、1日中全く尿が排出されない事もあります。
このように、人工透析を行っている人は水分の排出が困難になっているので、必要以上に水分を摂取してしまうと、酷いむくみを引き起こしたり、急激な体重増加を引き起こしたりします。また、水分の取り過ぎは心不全の原因にもなり、徹底した水分管理が要求されます。
特に、人工透析を行う時は、除水をどの程度行うか計算しなくてはならないので、飲み物の水分だけでなく、野菜など食品に含まれている水分も計算する必要があります。透析前に水分をたくさん摂取してしまうと、透析を行う際にドライウェイトに戻す必要があるので、運動して汗をかいたりしなくてはならず、非常に苦しむ事になります。
ドライウェイトとは、水分が溜まりやすく本来の体重が分かりづらい人工透析を行っている人の予測される体重の事をいいます。心臓の大きさや血圧から予測される体重になり、この体重をもとに人工透析で除水を行います。このように、人工透析の患者は、普段から徹底した水分管理が要求されますが、塩分などが特に制限されていない場合は、喉が渇いた時に取り過ぎないよう注意しながら、ある程度は水分の補給が行えます。